子どもの自己表現とは?言葉にするのが苦手な子の、気持ちの伝え方

公開日:2023年11月14日
最終更新日:2026年10月16日
学校での出来事を聞いても、あまり話してくれない。それでも、絵を描くときやゲームの中で建物を作るときには、細かいところまでこだわっている。そうした子どもの姿にも、その子なりの表現が表れています。
自己表現とは、自分の気持ちや考えを、言葉、絵、身振り、作品などを通して外に出すことです。話すことはその方法の一つで、ほかにもさまざまな伝え方があります。
この記事では、言葉以外の表現の例と、家庭で子どもの表現を受け取るときの関わり方を紹介します。
自己表現とは
気持ちや考えを外に出す、いろいろな方法
自分の意思を伝える方法として、まず思い浮かぶのは言葉かもしれません。では、言葉で伝えることが難しいときはどうでしょうか。指をさしたり、身振りで示したりして伝えることがあります。
気持ちや考えは、絵、音楽、体の動きなどで表されることもあります。ゲームやプログラミング、動画などの作品づくりも、頭の中にあるものを外に出すという点で、表現の一つと考えることができます。
どの方法で表しやすいかは、場面や相手、その子の得意によって変わります。
言葉以外の表現の例
指さし・身振り・表情
欲しいものを指さす、首を振る、相手の手を引いて連れて行く。言葉がなくても、伝えたいことがはっきり表れている場面があります。表情や声の調子にも、そのときの気持ちが表れます。
絵や図
起きたことを話すのは難しくても、絵にすると細かく描ける子がいます。色の選び方や描き込む場所に、本人の関心が表れることもあります。
上手に描けているかどうかより、何を描こうとしたのかに目を向けると、その子が見ている世界が少し分かります。
体の動きや音
音楽に合わせて体を揺らす。好きなリズムを何度も鳴らす。うれしいときに跳びはねる。こうした姿も、気持ちが体の動きや音として外に出ているものです。
ゲーム・動画・プログラミングなどの作品
プログラミングは、頭の中で考えたことを、動くものとして形にする方法です。ゲームの中に自分だけの建物や世界を作ったり、好きなものを動画にまとめたりした作品には、本人が何を好きで、何を大事にしているかが表れます。
作品は、話すのが苦手な子にとって、人と話すきっかけにもなります。「これ、何を作ったの?」と聞かれたとき、作品を指さしながらなら説明できることがあります。
家庭でできること
子どもの表現を受け取るために、特別な準備は必要ありません。日常の中でできる関わり方を紹介します。
言葉になっていない表現も受け取る
子どもが指さしや身振り、表情で伝えてきたときは、「これがほしいんだね」「楽しかったんだね」と、受け取った内容を言葉にして返す方法があります。子どもは、自分の伝えたことがどう受け取られたかを知ることができます。
答えやすい聞き方を工夫する
「今日はどうだった?」のように広く聞かれると、何を答えればよいか迷う子もいます。
「給食は何が出た?」と具体的に聞く。「工作とゲーム、どっちが楽しかった?」と選べる形にする。こうした聞き方のほうが答えやすい場合があります。
作品を間に置いて話す
描いた絵やゲームの中の作品を一緒に見ながら、「ここはどうなっているの?」と聞いてみます。向かい合って話すより、作品を間に置いたほうが話しやすい子もいます。
うまく説明できなくても構いません。画面を見せたり、指さしたりすることも、その子なりの伝え方です。
言葉の発達やコミュニケーションについて気になることがある場合は、かかりつけの小児科や、お住まいの市区町村の子育て・発達の相談窓口に相談することもできます。
カラフルでの取り組み
浦安市のカラフルでは、子どもの「好き」を入口にした創作活動を大切にしています。この記事に関連する、制度の異なる2つのサービスをご紹介します。
| 項目 | 放課後等デイサービス カラフル | 日中一時支援 カラフル ゲームデザインラボ |
|---|---|---|
| 対象 | 小学1年生〜高校3年生 | 年長以上(年齢は要相談) |
| サービスの内容 | 個別支援計画に基づく継続的な発達支援 | 余暇活動や日中の活動場所として利用するサービス |
| 主な活動 | デジタル創作に基礎から取り組めます | ゲーム制作、プログラミング、3Dモデリング、動画制作、イラスト・ドット絵、ロボット・ものづくり |
ゲームデザインラボでは、活動内容や本人の希望に応じて、作った作品を振り返ったり、発表したりする機会も設けています。作品を間に置いて、自分の工夫を伝えたり、相手の感想を聞いたりする経験につなげます。ゲームデザインラボの利用には、浦安市が発行する日中一時支援の利用者証が必要です。
興味のある方は、それぞれの支援内容や施設案内をご覧ください。
