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近年、世界の教育現場で注目される非認知能力。
ノーベル経済学賞受賞者であるアメリあカのジェームズ・ヘックマン教授は「社会的成功にはIQや学力といった認知能力だけではなく、非認知能力も不可欠である」と主張しています。
この主張は、ヘックマン教授が行った大規模かつ長期的な社会実験の結果に基づいており、世界の教育現場で注目されるようになりました。

非認知能力と認知能力の定義

非認知能力とは、「社交性」「忍耐力」「自尊心」「主体性」「やりぬく力」など数字では測れない能力を指し、「生きる力」や「人間力」ともいわれます。
対して認知能力は知的検査で測定できる「IQ」に代表されるような能力を認知能力と言います。

今の社会的状況から必要とされる能力「非認知能力」

文部科学省も社会のグローバル化や情報化、少子高齢化、SDGs対応など深刻な社会課題に直面し、学校教育において変化が必要であると明言しています。
これらの課題を解決するにあたり、主要五科目に代表されるような認知能力も重要ですが、自ら課題を発見し解決する能力やコミュニケーションによって得られるシナジー創出などの非認知能力が必要になると考えている様です。
また、日本経済団体連合会が毎年発表している「選考にあたって特に重視した点」でも非認知能力が上位を占めていることから非認知能力の重要性がわかります。

浦安市日中一時支援事業所のカラフル
出典:日本経済団体連合会2018年度新卒採用に関するアンケート調査結果

やり抜く力を養う

前述のとおり非認知能力は「やりぬく力」があります。
このやりぬく力は発達障がい児が生きていく上で、自身の強みになる可能性があります。
発達障がい児は興味のなることに関しては、ものすごい集中力を発揮することがあります。
これは気持ちの切り替えが苦手、気が済むまでやり続けるという2つの特性が影響していますが、やりぬく力を育てることでこちらの記事でもご紹介しているとおり、発達障がいはデジタル社会において必要な人材になると言えるでしょう。

非認知能力の育て方

浦安市日中一時支援事業所のカラフル

非認知能力は五感を刺激することで高められると考えられています。
私たち親はその点を意識しておくだけで、日常生活において非認知能力を高めることができると言えます。
具体的には
・好きなことを通して育む
・お手伝いで育む
・アウトドアや公園で育む
などが取り入れやすいのではないでしょうか。
一つずつ例を挙げていきましょう。

好きなことを通して育む

さまざまな遊びの中で非認知能力は育っていきます。
子どもの興味は次々と新しいものに変わっていきますが、1つのことに取り組んでほしいと思うのも親心。
しかし、新しいものに触れることで、あたらしい刺激を受けて、想像力や創造力といったものが育まれています。
段ボールをつかって親が想像もつかないようなものをつくった、という経験は誰もがされたのではないでしょうか。
そのため、子どもが好きなようにいろいろなものに触れさせてあげましょう。
その経験で得た創造性がきっと役に立つ時が来るでしょう。
そして、子どもが1つのことに集中した時は、手や口を出さずに見守りましょう。
その集中力がやりぬく力を育むことになるからです。

お手伝いで育む

日常生活の中で非認知能力を育むには「お手伝い」が効果的です。
例えば窓ふきを手伝ってもらったとしましょう。
おそらく、最初から思ったようにキレイにはならないでしょう。
そこで、子どもは「観察・思考」⇀「実践」⇀「確認」⇀「改善」いわゆるPDCAを子どもなりに回します。
この過程が「思考力」「やりぬく力」を育んでいきます。
ここでのポイントは親は見本を見せて見守る事です。
答えを教えてしまってはPDCAサイクルが回りませんので注意が必要です。
すぐ投げ出してしまうことも多いでしょうが、ここは辛抱強く待ちましょう。
また、お手伝いが出来た子どもには「ありがとう」を伝えることも大切です。
感謝や承認は子どもの自己肯定感を高めることを担うためです。

アウトドアや公園で育む

自然豊かなところに行くことは五感を刺激することになります。
アウトドアでは日常生活では得られない体験をすることができます。
テントを張るためにペグを打ってもらう、料理をするのに具材を切ってもらう、火を起こすために薪を持ってきてもらう、など他者とコミュニケーションをとりがら達成したことは「思いやりの心」「折れない強さ」といった非認知能力を育むことができます。
また、アスレチックやブランコ、滑り台などの遊具で遊ぶことも非認知能力を育むことができます。
子どもは、どうやって遊ぶか、もっと楽しむためにはどうするのか、と頭をフル回転させます。
そうした中で、大人では思いつかないような遊びをしたりしますよね。

まとめ

非認知能力を育むには五感を刺激し、他社との関りをもち、自分で考えさせることが重要です。
そのために親である私たちは、その点を理解し、意識することが重要といえるでしょう。
一朝一夕ではありませんが毎日の積み重ね、習慣化がしていくことで非認知能力が育まれていくでしょう。
非認知能力を高めてお子さまの人生を豊かなものにしていきましょう。

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